翻訳

マーサ・ヌスバウム:インタビュー「怒りはきわめて有用でもある」――右派ポピュリズムがどのようにして感情を利用し、また政治にはなぜもっと愛が必要なのか。

ドイツのZeit紙の大学生版に掲載されたマーサ・ヌスバウムへのインタビュー。政治と情念の関係について、いくつか語っています。ものすごくナイーブに聞こえますが、なかなかうーん。うーん。感情と法―現代アメリカ社会の政治的リベラリズム作者: マーサヌス…

こんな風にして民主主義は終わるのか/デイヴィッド・ランシマン

ケンブリッジ大学の政治学者デイヴィッド・ランシマンの大統領選挙に関するエッセイの翻訳です。 センセーショナルなタイトルですが、これはいわば反語で、ポール・クルーグマンが言うようには、アメリカは失敗国家になったのではないというわけです。ランシ…

「嘆かわしい」マジョリティ?/ヤン・ヴェルナー・ミュラー

政治学者ヤン・ヴェルナー・ミュラーの大統領選に関する考察です。 ミュラーさんは、ワイマール体制やカール・シュミットの研究のほかに、近年では『憲法パトリオティズム』という著作があり、最近では『ポピュリズムとは何か』という本を出版しています。翻…

彼らは誰なのか? ジュディス・バトラー

ドイツの新聞がトランプの当選を受けて、アメリカの知識人に寄稿を求めていました。そのなかからバトラーのものを訳しました。重訳になってしまいましたが。 http://www.sueddeutsche.de/kultur/us-wahl-amerikas-intellektuelle-stehen-unter-schock-1.3243…

ジジェク「パリ襲撃のあとでこそ左翼は自らの根源的な西洋的出自を受け容れなければならない」

スラヴォイ・ジジェクの2015年11月16日の論説(抄訳です)。 http://inthesetimes.com/article/18605/breaking-the-taboos-in-the-wake-of-paris-attacks-the-left-must-embrace-its 2015年前半には、ヨーロッパはラディカルな解放運動(シィリザとポデモス…

Party's over by Jan-Werner Müller

パーティーズ・オーヴァー ヤン・ヴェルナー・ミュラー (Jan-Werner Müller "The party's over" (Review of Ruling the Void: the hollowing of western democracy by Peter Mair)Jan-Werner Müllerは政治学者で、シュミットに関する著作が邦訳されていたり…

Occupy as Form (ジュディス・バトラー)

形式としてのオキュパイ(抜粋*1) ジュディス・バトラー(Judith Butler)オキュパイ・ムーブメントが政治的な領域に現れて以来、批判的・懐疑的な人々はともに「それで、いったい何を要求しているというんだ?」と問うてきた。ごく最近の数カ月においても…

「暴動における共なるもの」ネグリによるアジテーション

この記事は「暴動における共なるもの」(“The Common in Revolt” by Judith Revel and Antonio Negri, August 13, 2011)の英訳からの重訳です。アントニオ・ネグリとその著作の仏訳者であるジュディス・ルヴェルによる北アフリカから北ヨーロッパにかけての…