'15読書日記32冊目 『ハイデガー「存在と時間」入門』渡邊二郎編

ハイデガー「存在と時間」入門 (講談社学術文庫)

ハイデガー「存在と時間」入門 (講談社学術文庫)

存在と時間』の入門とはいえ、時に高度な記述もある。しかし、5章立ての構成のなかで、一章が渡邊二郎による『存在と時間』のコンテクストや目的、その後のハイデガーの思索の展開について見通しが立てられ、さらに続く四章の冒頭にはそれぞれの章が論じる内容のレジュメのようなものが付されているため、親切である。また用語索引があるのもとてもよい。どの章もハイデガーの議論の全体像を常に念頭に置きながら書かれており、僕が今回学び直したかった、ハイデガーの解釈・了解の議論、時間論についてもよく分かった(気がする)。

もう少し易しめのものとしては

ハイデガー=存在神秘の哲学 (講談社現代新書)

ハイデガー=存在神秘の哲学 (講談社現代新書)