2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

09読書日記30冊目 『長いお別れ』レイモンド・チャンドラー

長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1))作者: レイモンド・チャンドラー,清水俊二出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1976/04/01メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 89回この商品を含むブログ (231件) を見るレイモンド・チャンドラーがしんでから、…

09読書日記29冊目 『自由と社会的抑圧』シモーヌ・ヴェイユ

自由と社会的抑圧 (岩波文庫)作者: シモーヌ・ヴェイユ,冨原眞弓出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/03/16メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 40回この商品を含むブログ (49件) を見るヴェイユは、34才で死んでいる。若すぎる死である、が、彼女のような…

09読書日記28冊目 『貨幣論』岩井克人

貨幣論 (ちくま学芸文庫)作者: 岩井克人出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1998/03/10メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 66回この商品を含むブログ (51件) を見るマルクスの『資本論』において、商品としての貨幣が出てくることに着目しながら、マルクスが…

09読書日記27冊目 『闇の奥』コンラッド

闇の奥 (岩波文庫 赤 248-1)作者: コンラッド,中野好夫出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1958/01/25メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 39回この商品を含むブログ (57件) を見るポストコロニアリズムの文脈でも引用されることの多い本作。闇の奥Heart of Da…

09読書日記26冊目 『公共哲学とは何か』山脇直司

公共哲学とは何か (ちくま新書)作者: 山脇直司出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2004/05/01メディア: 新書購入: 3人 クリック: 25回この商品を含むブログ (50件) を見るグローバリゼーションでも、エスノセントリズムでもナショナリズムでもない、グローカ…

09読書日記25冊目 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』マックス・ヴェーバー

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)作者: マックスヴェーバー,大塚久雄出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1989/01/17メディア: 文庫購入: 19人 クリック: 289回この商品を含むブログ (260件) を見る高3くらいのときに始めて名前を聞い…

09読書日記24冊目 『ハムレット』シェイクスピア

ハムレット (新潮文庫)作者: ウィリアムシェイクスピア,William Shakespeare,福田恒存出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1967/09/27メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 115回この商品を含むブログ (110件) を見るシェイクスピアの戯曲の本質は雄弁にあると思う…

09読書日記23冊目 『マキァヴェリアン・モーメント』J.G.A.ポーコック

マキァヴェリアン・モーメント―フィレンツェの政治思想と大西洋圏の共和主義の伝統作者: ジョン・G.A.ポーコック,John G.A. Pocock,田中秀夫,奥田敬,森岡邦泰出版社/メーカー: 名古屋大学出版会発売日: 2008/01/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 41回…

09読書日記22冊目 『泣かない女はいない』長嶋有

泣かない女はいない (河出文庫)作者: 長嶋有出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2007/10/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 39回この商品を含むブログ (68件) を見る濃密な文章で描写することは、意外に易しい。しかし、一方で簡潔で淡白な言葉で世界…

09読書日記21冊目 『刺青・秘密』谷崎潤一郎

刺青・秘密 (新潮文庫)作者: 谷崎潤一郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1969/08/05メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 115回この商品を含むブログ (110件) を見る谷崎は一昨年あたりに『痴人の愛』を読んで以来。『痴人の愛』よりも、こちらの方が耽美的で…

09読書日記20冊目 『教育と国家』高橋哲哉

教育と国家 (講談社現代新書)作者: 高橋哲哉出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/10/19メディア: 新書購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (37件) を見る左派論客の代表的な一人。もともとデリダの研究者でありながら、その「脱構築」派的な概念…

09読書日記19冊目 『虚構の時代の果て』大澤真幸

増補 虚構の時代の果て (ちくま学芸文庫)作者: 大澤真幸出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/01/07メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 16回この商品を含むブログ (34件) を見る日本の戦後史において極めて社会学的な断層を引き起こす事件が二つあった。連…

映画『チェンジリング』

メディア: この商品を含むブログを見る昨日、イーストウッドの映画『チェンジリング』を見てきた。イーストウッド自身は共和党よりの人間であり、「権力の腐敗」や「正義」というテーマが持ち出されることの多い監督である。僕自身は『許されざる者』、『ト…