2011-01-01から1年間の記事一覧

2011年の映画たち

今年は映画をいっぱい見ました。某映画祭にも行ったし、映画館にも(僕にしては)よく行きました。家で見るよりやっぱり会場で見るほうがいい、というのも僕は家のパソコンで二時間じっと映画を観る集中力のない人間だからなのですが。小説を読まない代わり…

'11読書日記87冊目 『意識は実在しない 心・知覚・自由』河野哲也

意識は実在しない 心・知覚・自由 (講談社選書メチエ)作者: 河野哲也出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/07/12メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 17回この商品を含むブログ (12件) を見る226p 総計25639p 「意識は実在しない」というな…

'11読書日記86冊目 『官僚制批判の論理と心理』野口雅弘

官僚制批判の論理と心理 - デモクラシーの友と敵 (2011-09-25T00:00:00.000)作者: 野口雅弘出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2011/09/22メディア: 新書購入: 3人 クリック: 100回この商品を含むブログ (33件) を見る187p 総計25413p しごくまっとうな本…

'11読書日記85冊目 『君は永遠にそいつらより若い』津村記久子

君は永遠にそいつらより若い (ちくま文庫)作者: 津村記久子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/05/11メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 49回この商品を含むブログ (53件) を見る254p 総計25226p まずタイトルに勢いがある。ロキノン系の若手新人バンド…

'11読書日記84冊目 『最後の冒険家』石川直樹

最後の冒険家 (集英社文庫)作者: 石川直樹出版社/メーカー: 集英社発売日: 2011/09/16メディア: 文庫 クリック: 8回この商品を含むブログ (12件) を見る214p 総計24972p 石川直樹さんの書く文章が好きだ。自分の冒険譚を冷静に客観的に描きながら、自分の感…

'11読書日記83冊目 『一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル』東浩紀

一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル作者: 東浩紀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/11/22メディア: 新書購入: 14人 クリック: 581回この商品を含むブログ (164件) を見る262p 総計24758p 非常に面白く読んだ。統治に一般意志をいかに反映させるか、…

12-14

12 朝8時、修士論文を書き終わる。朦朧とした頭で何とか書ききって、疲労感しかない。達成感や昂揚した気分などは程遠い。とにかくやった、というだけだ。泥のように眠りたかったが15時からバイト。仮眠した夢の中で見たのは、ありもしない胡散臭い議論を論…

'11読書日記82冊目 『批判と危機 市民的世界の病因論』ラインハルト・コゼレック

批判と危機―市民的世界の病因論 (フィロソフィア双書)作者: ラインハルトコゼレック,村上隆夫出版社/メーカー: 未来社発売日: 1989/03/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る324p 総計24496p 批判(Kritik)と危機(Krise)の語源…

12-11

10 As a dog returns to its vomit, so fools repeat their folly.(Proverbs 26:11)

11-28

28 徹也徹也。阿佐田哲也。しこしことまとめて、ゼミ発表。幸いなことに好評を頂いて励みになった。菱田屋でチンジャオロース定食。文化的で最低限度の菱田屋は素晴らしい。夜はスカイプ。ウイスキーを飲みながら矢野顕子+上原ひろみの新しいアルバムを聞い…

'11読書日記81冊目 『カントと神 理性信仰・道徳・宗教』宇都宮芳明

カントと神―理性信仰・道徳・宗教作者: 宇都宮芳明出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1998/10/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る389p 総計24172p カントの『純粋理性批判』あるいは『実践理性批判』などを読んで、どうしてもカントには神…

'11読書日記80冊目 『現代に挑むカント』ノルベルト・ヒンスケ

現代に挑むカント (哲学叢書)作者: ノルベルト・ヒンスケ,石川文康出版社/メーカー: 晃洋書房発売日: 1985/11メディア: 単行本この商品を含むブログを見る184p 総計23783p 「カント哲学の現代的意義」みたいな話になると必ず永遠平和(いやもちろんそれにも…

'11読書日記79冊目 『カント『判断力批判』と現代』佐藤康邦

カント『判断力批判』と現代―目的論の新たな可能性を求めて作者: 佐藤康邦出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/02/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る321p 総計23599p 『判断力批判』ほぼ一本に絞って注解的に、しかも特にその目的論的…

修論終わったら、俺絶対これ読むんだ・・・ってやつ

12時間くらいぶっつづけで読んだり書いたりしてると頭の一つも痛くなりますよね。みなさん寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。僕はすっかり昼夜逆転した生活を満喫しておりますが、修士論文はちょっと先が見えなくてうんざりしつつ、提出まで…

'11読書日記78冊目 『熱狂』リオタール

熱狂―カントの歴史批判 (叢書・ウニベルシタス)作者: ジャン・フランソワリオタール,中島盛夫出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 1990/05メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る185p 総計23278p トンデモ本かと思ったら、そうでもなくてむ…

11-14

8 街の唄が聞こえてきて真夜中に恋を抱きしめていたので覚えていない 9 昼過ぎに起きて駒場でコピーなど。夕方から院生同期飲み会@下北のビレバンダイナー。s君が「ハプニング」で遅れるというハプニングがあったけれど、世界中のビール飲み放題を堪能。s君…

'11読書日記77冊目 『紀律と啓蒙 フリードリヒ大王の啓蒙絶対主義』屋敷二郎

紀律と啓蒙―フリードリヒ大王の啓蒙絶対主義 (MINERVA人文・社会科学叢書)作者: 屋敷二郎出版社/メーカー: ミネルヴァ書房発売日: 1999/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (5件) を見る163p 総計23093p フリードリヒ啓蒙専制…

'11読書日記76冊目 『カントの政治思想』ハンス・ライス

カントの政治思想作者: ハンスライス,樽井正義出版社/メーカー: 芸立出版発売日: 1989/09メディア: 単行本この商品を含むブログを見る177p 総計22930p

'11読書日記75冊目 『十八世紀の精神』カッシーラー

十八世紀の精神―ルソーとカントそしてゲーテ (1979年)作者: E.カッシーラー,原好男出版社/メーカー: 思索社発売日: 1979/12/30メディア: 単行本この商品を含むブログを見る166p 総計22753p ルソーとカント、ゲーテとカントについてのニ論分を収録。『ジャン…

11-7

2 汚穢に満ちた不可能性の時代をタフにクールにユーモラスに精一杯生き抜いていたので覚えていない。 3 真面目な議論あるいは政治的な話をしているときの自分がものすごく嫌な感じの人間であるということを、いまさら知らされた。自分にとって納得がいかない…

夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった/谷川俊太郎

夜中に台所できみに話しかけたかった きみは生きていて呼吸してたに過ぎないんだ 十五分間に千回もためいきをつき 一生かかってたった一回叫んだ それでこの世の何が変わったか? なんてそんな大ゲサな問いはやめるよ 真夜中のなまぬるいビールの一カンと 奇…

冷蔵庫に何日もそのままの 洋梨を、熟しきっていまにも朽ちそうなそれを 僕はじっと見つめていた

'11読書日記74冊目 『カントとニーチェの自然解釈』カウルバッハ

カントとニーチェの自然解釈 (1982年)作者: カウルバッハ,小島威彦出版社/メーカー: 明星大学出版部発売日: 1982/03メディア: ?この商品を含むブログ (1件) を見る202p 総計22587p おおカウルバッハの本はすべて日本では絶版。まあこの本も書庫から引っ張り…

'11読書日記73冊目 『若きカントの思想形成』浜田義文

若きカントの思想形成 (1967年)作者: 浜田義文出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 1967メディア: ?この商品を含むブログを見る421p 総計22385p 我が国の「若きカントの思想形成」の本では、今でも版を重ねている坂部恵『理性の不安』が有名だが、こちらも名著…

11-02

26 永遠について考えていた。 27 バイト。あともうちょっとの勇気さえ俺にあれば・・・。確か友達の就職がこの日決まった気がする。本当に長い間お疲れ様でした。東京来たら一緒に遊びましょうぞ。美術館いきまくり。あ、あとブルーノートも行こう!JAZZ! 2…

夜の街路をマスクもしないで 駄目じゃないか、ここはひどく臭う 泥がはねないように歩け 生きている者らを起こしてしまわないように 全てが、一切のものが、分裂する 君より何年も先に始まっていたのに 誰も注意しない この物音が聞こえないのか 窓のない部…

'11読書日記72冊目 『カントを読む ポストモダニズム以降の批判哲学』牧野英二

カントを読む―ポストモダニズム以降の批判哲学 (岩波セミナーブックス)作者: 牧野英二出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2003/01/29メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (5件) を見る335p 総計21964p カント哲学がポストモダニズム…

10-25

20 必要な一週間分の記憶を掘り起こすために、googleカレンダーとかtwilogとかを開けてみるのだけれど、かわりばえがなくてうんざりする時がある。20日は、そうだ、バイトに行って、帰って眠った、それだけの日。 21 友達にカントについてコメントしようとス…

'11読書日記71冊目 『ヘルダーとカント』大村晴雄

ヘルダーとカント作者: 大村晴雄出版社/メーカー: 高文堂出版社発売日: 1986/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る254p 21629p 流し読み。オルガニザチオーン。大村さんは御年100歳。この本には戦前の論文も収録。第七章「カントとヘルダー…

10-19

13 完全に昼夜逆転。論文を書き進める。バイト。『2001年宇宙の旅』を三日間くらいかけて見る。 14 TLではミスコン論争が喧しい。フェミニズム内部でも議論の蓄積があるのに、おそらくtwitterというメディアの性質上議論が成り立たず、反-反ミスコンの人がま…