夜の街路をマスクもしないで
駄目じゃないか、ここはひどく臭う
泥がはねないように歩け
生きている者らを起こしてしまわないように


全てが、一切のものが、分裂する
君より何年も先に始まっていたのに
誰も注意しない
この物音が聞こえないのか


窓のない部屋で
騙されてきた若者たちは
身じろぎもせず反芻する
チューインガムの味はもうない


見えないものが怖いか
歩むことがまどろみか
休息に暇乞いをして
さらば永遠よと一言だけだ