2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『J.エドガー』

渋谷シネパレスでイーストウッド監督、レオナルド・ディカプリオ主演の最新作『J.エドガー』を見てきた。 初代FBI長官で八人の大統領に仕えたジョン・エドガー・フーヴァーの人生をディカプリオが演じる。もちろんディカプリオは相応に上手く(しかし彼も老…

'12読書日記9冊目 『海の仙人』絲山秋子

海の仙人 (新潮文庫)作者: 絲山秋子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/12/22メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 30回この商品を含むブログ (166件) を見る170p 総計2486p 不思議な小説に見える。三億円あたってサラリーマンを辞めて敦賀で一人暮らしを始…

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なんか色々書きたいこともある気もするが、とりたてて文章にしようと思うと言葉にならない。 最近通りを歩いていて、強烈な既視感に襲われる。通りの風景が既視感を持って現れてくるのじゃなくて、この気持は前にも体験したことがあるものだと、そのような既…

'12読書日記8冊目 『ビリー・バッド』メルヴィル

ビリー・バッド (岩波文庫 赤 308-4)作者: メルヴィル,坂下昇出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1976/01/16メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 5回この商品を含むブログ (8件) を見る237p 総計2316p 去年の暮に岩波文庫で復刊されていたものを入手。『白鯨』…

'12読書日記7冊目 『すべての装備を知恵に置き換えること』石川直樹

全ての装備を知恵に置き換えること (集英社文庫)作者: 石川直樹出版社/メーカー: 集英社発売日: 2009/11/20メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (27件) を見る263p 総計2079p 今までに書かれた短いエッセイのアンソロジー(なのかな…

'12読書日記6冊目 『無限論の教室』野矢茂樹

無限論の教室 (講談社現代新書)作者: 野矢茂樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 1998/09/18メディア: 新書購入: 24人 クリック: 198回この商品を含むブログ (169件) を見る235p 総計1816p たしかMくんだったかが、大学二年くらいのときに論理学を勉強しようと…

'12読書日記5冊目 『ヘーゲルと近代社会』チャールズ・テイラー

ヘーゲルと近代社会 (岩波モダンクラシックス)作者: チャールズテイラー,Charles Taylor,渡辺義雄出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/11/07メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (9件) を見る348p 総計1581p コミュニタリアンの代表格、…

'12読書日記4冊目 『中国化する日本』與那覇潤

中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史作者: 與那覇潤出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2011/11/19メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 193回この商品を含むブログ (113件) を見る319p 総計1233p 「中国化」が意味するのは、宋代の統治体制(皇帝の…

'12読書日記3冊目 『ジェントルマン』山田詠美

ジェントルマン作者: 山田詠美出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/11/26メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 36回この商品を含むブログ (29件) を見る219p 総計914p 一気に読み終えた。山田詠美を読むのは久しぶりだったが、こんなにムダのない簡潔な、リ…

'12読書日記2冊目 『微笑・殉教』小島信夫

殉教・微笑 (講談社文芸文庫)作者: 小島信夫,千石英世出版社/メーカー: 講談社発売日: 1993/12/03メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (34件) を見る333p 総計695p 新年最初に読んだ小説は、小島信夫。この人の書く小説は、『抱擁家…

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1 お正月は実家で。おせち料理うまい。実家の大きなテレビで、初映画。『トゥルー・グリット』。コーエン兄弟にしてはストレートか(とはいえエピローグ的な部分は素直ではなくて素晴らしいが)。今年は、(修論審査がうまくいけば)研究者生活第一歩の年と…

'12読書日記1冊目 『暇と退屈の倫理学』國分功一郎

暇と退屈の倫理学作者: 國分功一郎出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2011/10/18メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 13人 クリック: 146回この商品を含むブログ (128件) を見る362p 総計362p わくわくとした期待を持って読み始めたのだったが、消費社…

2011年の10冊

2011年に読んだ本ベスト10です。今年は89冊読みました。小説はほとんど読めなかったので悲しいかぎりですが。 1.熊谷晋一郎『リハビリの夜』 2.スラヴォイ・ジジェク『否定的なもののもとへの滞留』 3.大澤真幸『社会は絶えず夢を見ている』 4.アレンカ・ジ…

’11読書日記89冊目 『すべて王の臣』ロバート・ペン・ウォーレン

すべて王の臣作者: ロバート・ペンウォーレン,Robert Penn Warren,鈴木重吉出版社/メーカー: 白水社発売日: 2007/03メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (8件) を見る542p 総計26401p 修士論文を書き終えたご褒美に、久しぶりに長編小説が読…

'11読書日記88冊目 『ナショナリズムは悪なのか』萱野稔人

新・現代思想講義 ナショナリズムは悪なのか (NHK出版新書)作者: 萱野稔人出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2011/10/06メディア: 新書購入: 6人 クリック: 137回この商品を含むブログ (33件) を見る220p 総計25859p なんかすごくコンセプトが分からない本