最近読んだ本と頂いた本。重田園江『社会契約論』、金彗『カントの政治哲学』、ジョナサン・イスラエル『精神の革命』、『新・カント読本』
社会契約論: ホッブズ、ヒューム、ルソー、ロールズ (ちくま新書 1039)
- 作者: 重田園江
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2013/11/05
- メディア: 単行本
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- 作者: 金慧
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 2017/08/18
- メディア: 単行本
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- 作者: ジョナサン・イスラエル,森村敏己
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2017/07/11
- メディア: 単行本
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金さんのカント本は、拙著とタイトルがかぶってしまって申し訳ないのだけれど、昨年初頭にもうすぐ入門書を書きますというお話をしていて、タイトルも似ているけれど、仕方ないですよね。。。と談合した経緯がある。拙著よりも更に本格的にロールズ、アレント、ハーバーマスとカントとのつながりを論じており、非常に勉強になることは言わずもがなだし、カントが「人間の権利」と「人間性の権利」を区別しているということを極めて正確に指摘する数少ない貴重な文献だ。また、カントの植民地主義批判についても、益するところは大きい。早稲田の合評会でのレジュメはこちら。
最近、法政から出た『新・カント読本』もご恵送いただいた。石田京子さんの「永遠平和と世界市民主義──国境を超える正義」は間違いなく必読だし、宮粼裕助「フランス語圏のカント受容──「人間」以後の超越論哲学の行方」や城戸淳「英米圏のカント研究──経験論の伝統」も、カント研究史を知る上で重要である。とりわけ、昨年翻訳出版されたアリソン『カントの自由論』の研究史上の位置づけを論じている後者は、大変ためになる。その他、長田蔵人「常識」の概念とカントの思想形成──ドイツ啓蒙思想とスコットランド啓蒙思想からの影響」、佐藤慶太「ヴォルフの形而上学とその批判者たち──十八世紀後半ドイツにおける形而上学の展開」など、思想史的に気になる論文が収録されているし、加藤泰史「『オプス・ポストゥムム』のコンテクスト──遺稿著作はカント最晩年の思想か?」は、長らく史料研究がなされているカントの遺稿についての最新研究の紹介として貴重だ。
- 作者: 牧野英二
- 出版社/メーカー: 法政大学出版局
- 発売日: 2018/02/20
- メディア: 単行本
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- 作者: ヘンリー・E.アリソン,城戸淳
- 出版社/メーカー: 法政大学出版局
- 発売日: 2017/08/24
- メディア: 単行本
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