2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

'10読書日記64冊目 『権力の系譜学』杉田敦

権力の系譜学―フーコー以後の政治理論に向けて作者: 杉田敦出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1998/03/20メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (15件) を見る207p 総計19766p サブタイトルには「フーコー以後の政治理論に向けて」とある。近…

女性自身と物自体のすべて

カント読書会で、バウムガルトナー『カント入門講義』を読み終えたときのこと。物自体と実体、統覚の関係が問題になっていた。結局、バウムガルトナーの本だけでは解決できない問題だということで議論は尻すぼみしたのだったが、参加者がぽつりと、冗談めか…

2010年・ヨーロッパへの旅(5)

21日 パリ二日目の朝。パリのホテルの朝食は、ベルギーのホテルに比べれば相当貧弱。パンとジャム、チーズ、ゆで卵くらいの素朴で安い感じ(しかもゆで卵はゆで時間が足りてなくていい具合の半熟卵になってたw)。ともかく朝ごはんを食べて、この日はバステ…

'10読書日記63冊目 『夜の果てへの旅』セリーヌ

夜の果てへの旅〈上〉 (中公文庫)作者: セリーヌ,Louis‐Ferdinand C´eline,生田耕作出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2003/12/01メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 224回この商品を含むブログ (75件) を見る夜の果てへの旅〈下〉 (中公文庫)作者: セ…

'10読書日記62冊目 『カント入門講義 「純粋理性批判」読解のために』バウムガルトナー

カント入門講義―『純粋理性批判』読解のために (叢書・ウニベルシタス)作者: ハンス・ミヒャエルバウムガルトナー,Hans Michael Baumgartner,有福孝岳出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 1994/03メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見るカン…

2010年・ヨーロッパへの旅(4)

20日 昼前にブリュッセルを出発、再びThalysでパリ北駅まで。約一時間程度。どんどん南下していくからか、日差しが暖かくなり、ついにパリに着く頃には全く暑気を取り戻していた。長袖では暑いほど。写真はパリ北駅の雑踏。 北駅のすぐ南にあるホテルにチェ…

2010年・ヨーロッパへの旅(3)

18日 朝から曇り。一日曇り。この時期のアムステルダムは曇り時々小雨みたいな天気続きみたい。晴れると日差しは暖かいが、すぐに曇ってしまってかなり寒々しい。 この日は、レンタサイクルで回るつもりであったが、ダサい自転車を安くで借りるか、かっこい…

2010年・ヨーロッパへの旅(2)

16日 出発前、関空でロンドンに向かうid:knagayamaくんと会う。ちょっとしか話せなかったけれど、Weberを英語版で持ってて、しかも「え、オランダまで行くのに直通便じゃないんだ?」的なブルジョア的当てこすりの洗礼を浴びる。ブルジョアではない僕らは、…

2010年・ヨーロッパへの旅(1)

オランダ・ベルギー・フランスに旅行してきますた。 ヨーロッパに泊まったのは5日間、トランジットで計2日マレーシアに滞在、というなかなかハードなスケジュール。もっとゆっくりしてたかった。三年ぶりの海外旅行だったので期待感がじゅんじゅわーでした…

さよならだけが人生なんて ほんとのことかな それだけかな

twitterを通じて知り合った人が何人かいる。僕は基本的にしょーもない専門的な社会思想とか政治哲学のことを呟く性質なので、同じような興味関心のある人をフォローする。お互いにコメントを送りあったりしているうちに、会ってみようということになって会っ…

'10読書日記61冊目 『公と私の系譜学』レイモンド・ゴイス

公と私の系譜学作者: レイモンド・ゴイス,山岡龍一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2004/02/28メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (5件) を見るp147 総計18579p

'10読書日記60冊目 『人はなぜ戦争をするのか』フロイト

人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス (光文社古典新訳文庫)作者: フロイト,中山元出版社/メーカー: 光文社発売日: 2008/02/07メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 85回この商品を含むブログ (44件) を見る333p 総計18432p 出ました中山元の新訳。文化論…

'10読書日記59冊目 『情念の政治経済学』ハーシュマン

情念の政治経済学 (叢書・ウニベルシタス)作者: アルバート O.ハーシュマン,佐々木毅,旦祐介出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 1985/10メディア: 単行本 クリック: 27回この商品を含むブログ (20件) を見る168p 総計18099p こんな基本文献が品切れなん…

9-8

5 久しぶりにO先生の講義を聞く。渋谷。やっぱりお話を聞くのは面白い。終わってからは懇親会。O研の人たちもたくさんいた。出版社主催の懇親会で、ただで飲み食い。来週も続きがあるって。夜はシュトゥルム・ウント・ドラング。やっちゃってるなー俺。これ…

浮気・愛・信用

一般的に、恋人ではない人とセックスに及ぶことは、浮気だと考えられている。だが、それはどうしてなのだろうか。 浮気者は言うだろう、君はセックスを神聖視しすぎているか、それとも、僕をバイブレーターかなにかだと考えているのではないかい? この開き…

'10読書日記58冊目 『経済学批判』マルクス

経済学批判 (岩波文庫 白 125-0)作者: カール・マルクス,武田隆夫,遠藤湘吉,大内力,加藤俊彦出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1956/05/25メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (12件) を見る364p 総計17931p そうか、まだこの段階で…

'10読書日記57冊目 『歴史と階級意識』ルカーチ

歴史と階級意識作者: G.ルカーチ,平井俊彦出版社/メーカー: 未来社発売日: 2018/05/01メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (4件) を見る抄訳であるらしい1923年のルカーチ初期の代表作。なんという物象化!の嵐。 p357 総計17567p

9-1

29 朝から京都。発作が起きる。風邪。邪険に扱われて怒る。胃もたれがひどく最悪の気分。mくんと京大の研究室で二時間ほど話す。夜はnくんと今出川の燕燕に。胃もたれのためそれほど食べられず。みんな俺の友達が東京に来たらいいのに。イギリスに行くのに恋…