網谷壮介『カントの政治哲学入門』出版
初めての単著が2/7に出版されました。
- 作者: 網谷壮介
- 出版社/メーカー: 白澤社
- 発売日: 2018/02/07
- メディア: 単行本
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『永遠平和のために』という本のタイトルは聞いたことがあるけれど、いったいカントは政治についてどんなことを考えていたの? 共和制って一体何なの? カントって結局、理想主義者なんじゃないの? 本書が問いに答えます。
カントは『永遠平和のために』(1795)で、共和制や国際連合についてアイデアを提示していますが、それを全面的に展開するのは『人倫の形而上学・法論』(1797)という書物です。本書は『法論』を中心にカントの政治哲学の全体像を語り起こします。
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自由権、正義と国家、共和主義、国際法と平和について、時代に先駆けたカントの発想をわかりやすく解説する清新な入門書。政治における理念の重要さを語り続けたカントの政治哲学の全体像を、『人倫の形而上学・法論』を軸として、最新の研究成果にもとづき描き出すとともに、歴史的文脈に照らしてカントの著作を読み解き、その現代的意義を説く。
はじめに──カントの政治哲学の意義
第一章 自由の権利──法のもとでの自由とは何か
第二章 社会契約論──国家の設立は義務である
第三章 共和主義の理念と制度
第四章 永遠平和のために──国際法と世界市民法
『カントの政治哲学入門――政治における理念とは何か』白澤社
四六判並製、208頁。2000円+税。ISBN 9784768479698