1-9

1
お正月は実家で。おせち料理うまい。実家の大きなテレビで、初映画。『トゥルー・グリット』。コーエン兄弟にしてはストレートか(とはいえエピローグ的な部分は素直ではなくて素晴らしいが)。今年は、(修論審査がうまくいけば)研究者生活第一歩の年となるはず。決意を新たに。それよりもなによりもまず研究計画立てなあきまへんのやで。
2
アウトレットでダウンを買う。大量の人がいてうんざーり。晩は鍋。のあと『バニラ・スカイ』。トム・クルーズ。資本家の権化みたいな雑誌王の青年の病理。『アメリカン・サイコ』と比べてみたい。後者のほうがおどろおどろしいけれど。
3
昼前に実家を出て梅田。雑誌『ほをずり』のメンバーと新年会(的な顔合わせ)。のあとは高校の同窓会めいた飲み会。卒業以来顔を合わせる人もいて、ただ人が多くて疲れた。楽しかったけれどもね。僕の同期も今春から就職する人らが多い(いつまで学生やっとってんという話もあるが)。のあと夜行バスで東京へ。
4
一日ゆっくり。
5
今日から冬期講習。中3の集団国語と個別。個別で高1の女の子とカフカ『変身』を読み進めていくことにした(と書くと塾で何教えとんねんというつっこみもあるだろうけれど、3時間授業なのでもちろんちゃんと現代文と古文を演習して、あまった20分で、の話)。僕自身10年振りくらいに読み返すのだけれど、かなりリアルな記述が続いて面白い。
6
冬期講習。いろいろ苛立つことも多いけれど何とか。
7
冬期講習。高1の女の子が『変身』を気に入ってくれたみたいで嬉しい。あと数回で読み終わるね、と言うと、「読み終わるのもったいない」とのこと。なんだか新鮮な驚き。そうだ、僕も昔は大好きな本を読んでいるときなど読み進めていくのに従って少なくなっていく残りページが惜しく思えたものだった。しかし、そうした読書からは長く遠ざかっている・・・。むしろ、あと残りこれだけもあるのかと嘆息しながらのほうが多くなりつつある。悲しいことだ。
8
昼にヨドバシに行ってBOSEのスピーカーを買う。久しぶりにバーガーキングで食べたら胃もたれした。冬期講習ラスト。高3の子らはあとセンター一週間ということで焦りまくり。理系の子が多くて、センター国語で大悩み。あるある。終わってからビール。
9
昼過ぎから廣松渉読書会。僕は第二章担当。なんで廣松を選んだのかもはや理由は忘れたが、かなりクリアカットで明晰。72年当時これを読んだ人はかなりの衝撃を受けたのではないか。共同主観的な主体(誰としての私)の発生論が(第二章まででは)なおざりになっているのだけれど、そのあたりを大澤さんが引き継いだのかと思って胸熱。とまれ、久しぶりに院の同期と読書会で白熱した議論をすると楽しい。終わってから駒場のおそば屋さん。Aと修論の交換。京都学派を勉強しまーす。