修論終わったら、俺絶対これ読むんだ・・・ってやつ

12時間くらいぶっつづけで読んだり書いたりしてると頭の一つも痛くなりますよね。みなさん寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。僕はすっかり昼夜逆転した生活を満喫しておりますが、修士論文はちょっと先が見えなくてうんざりしつつ、提出まであと一ヶ月切ったとか訳わからんデマ(僕はデマだと信じていますが)に翻弄されつつ書き進めておりますけれども。今日これからバイトいかなあかんとか意味がわかりません。20時間くらい眠りたい。
というわけで、モチベーションあげるために修論終わったら読みたい本リストでも作ってみました。
まずは最近話題の二冊ですね。今は暇も退屈もないしルソーもフロイトもグーグルも僕の修論には登場しないので読めないわけですが、あ、嘘、ルソーは登場します。どちらも面白そうですし、どちらも普通の人も読める感じそうで、是非この機会に下のリンクから購入していただいて僕にアフィリを恵んでください。

暇と退屈の倫理学

暇と退屈の倫理学

一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル

一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル

それからですね、僕には大量の積読がありまして、それなんかもどんどん消化していかなあかんわけです。本を買っている場合ではない! と言いながら未購入のものをもう少し挙げますとこんな感じでしょうか。おちょくってるんじゃないですよ、世界史シリーズです。あ、いや、やっぱりあんま読みたくない感じもしてきましたね。まさっちーのは連載をコピーしたものがあるのでそちらを読むとして柄谷さんは、まあ良いかなあという感じもないわけではないです。本当に読みたいのは一番上の一冊ですね。世界史の中に民族は多数登場するわけですが、歴史をものした民族は非常に少ないのです。そういうことをモンゴル民族の視点から探求したものが一番上のやつ。
世界史の誕生─モンゴルの発展と伝統 (ちくま文庫)

世界史の誕生─モンゴルの発展と伝統 (ちくま文庫)

<世界史>の哲学 古代篇

<世界史>の哲学 古代篇

<世界史>の哲学 中世篇

<世界史>の哲学 中世篇

世界史の構造 (岩波現代文庫 文芸 323)

世界史の構造 (岩波現代文庫 文芸 323)

と、世界史を誕生させて哲学して構造をうんぬんかんぬんしているうちにパスタを茹で過ぎてしまっていました。最近パスタくらいしか食べてないです。健康的かつ文化的な最低限度の食生活を送りたいものですね。修論が終わったらお寿司食べたい、あとすき焼きとかかにすきとか食べたい。買っていない小説で言えばこんなあたりでしょうか。
舞踏会へ向かう三人の農夫

舞踏会へ向かう三人の農夫

残光 (新潮文庫)

残光 (新潮文庫)

新書で言うとこの辺読んでみたいなあと前から思ってました。自分の分野にちょっとかすってるけどかすってる程度で全然関係なくて面白そうなのは新書にかぎります。
国家神道と日本人 (岩波新書)

国家神道と日本人 (岩波新書)

アメリカと宗教―保守化と政治化のゆくえ (中公新書)

アメリカと宗教―保守化と政治化のゆくえ (中公新書)

グランドツアー――18世紀イタリアへの旅 (岩波新書)

グランドツアー――18世紀イタリアへの旅 (岩波新書)

あとは自分の専門関係で読まなきゃならないものも多数あるのですが(ロールズたんとかその他古典諸々)、この際そんなことはどうでもいいですね。むしろ読まなければいけないものを修論後に読みたくないです。ただでさえいま読まなければいけないものに追い立てられているのに!!上の二冊は洋書で、しかも結構重たそうな内容ですけれど面白そうです。デュピュイの本はフランス人が書いたロールズ正義論界隈ということで興味深げ。
The Anti-Enlightenment Tradition

The Anti-Enlightenment Tradition

On Populist Reason

On Populist Reason

犠牲と羨望―自由主義社会における正義の問題 (叢書・ウニベルシタス)

犠牲と羨望―自由主義社会における正義の問題 (叢書・ウニベルシタス)

と、ここまでは買ってない本です。積読が100冊くらいあってうんざりしすぎているのにどうして新たに本を買ってしまうのか。これをカントは根源悪と呼んだわけです。積読の9割くらいはすでに読みたくない本なのですが、読んでやってもいいぞという本もなかにはあります。
ウォーレンの小説は僕が好きな言葉「You have to make the good out of the bad because that is all you have got to make it out of」が出てくるのですが、これってすごくカントっぽいですよね。ブルガーコフは本当に面白そう。タイトルからワクワクしませんか? こういう変てこで途方もない小説が好きだったりするのですが、ナボコフ『断頭台への招待』もその類かもしれません。ただ英語難しそう・・・っていうのがあってそれがネックではあります。夏目漱石はこの渋い二つが手元にあります。『野分』は特に読んでみたいなあ。野分(秋ごろですね)の頃に連載を終了するとかいうことでそういうタイトルにしたらしいんですが、漱石はタイトルの付け方が素晴らしいですね。僕には絶対『こころ』に『こころ』なんていうタイトルを付けることはできないです。すごい。単純に。タイトルで言えば、津村記久子のものも良いですね。こちらはなんだか10年代の若手ロックバンドがアルバムのタイトルにしそうな雰囲気の青々しさがたまらないです。僕はandymoriが好きなくらいには青臭いのです(とはいえサンボとかは好きじゃないくらいに老成しているのですが)。
坑夫 (新潮文庫)

坑夫 (新潮文庫)

二百十日・野分 (新潮文庫)

二百十日・野分 (新潮文庫)

タマや (河出文庫)

タマや (河出文庫)

Invitation to a Beheading (The Penguin Vladimir Nabokov Hardback Collection)

Invitation to a Beheading (The Penguin Vladimir Nabokov Hardback Collection)

巨匠とマルガリータ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-5)

巨匠とマルガリータ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-5)

君は永遠にそいつらより若い (ちくま文庫)

君は永遠にそいつらより若い (ちくま文庫)

ノンフィクションでも面白そうなものはいくつか(あとは勉強の本で今すぐ焼き捨ててしまいたいですが)ありますね。案外ちゃんと勉強する中で面白そうなのはコゼレック。これ誰かと読書会で読みたいです。フーコーは鈍器に使えそうなくらい分厚いので、これは読まずに誰かを殴るために取っておきましょう。ポランニーもまだ読んでなかったんかいということはさておき壮大そうでいいですね。河野哲也脳科学の話。石川直樹は冒険家であり写真家なのですが、この本は太平洋を気球で横断しようとした時のルポルタージュですね。この人は文章がとてもみずみずしくて、読んでいるだけで自分がどこかに冒険しているかのような気分が味わえるので、ここではないどこかを探していつも疎外感に苛まれている僕にはぴったりです。
最後の冒険家 (集英社文庫)

最後の冒険家 (集英社文庫)

意識は実在しない 心・知覚・自由 (講談社選書メチエ)

意識は実在しない 心・知覚・自由 (講談社選書メチエ)

パリ・コミューン(上) (岩波文庫)

パリ・コミューン(上) (岩波文庫)

[新訳]大転換

[新訳]大転換

狂気の歴史―古典主義時代における

狂気の歴史―古典主義時代における

批判と危機―市民的世界の病因論 (フィロソフィア双書)

批判と危機―市民的世界の病因論 (フィロソフィア双書)

映画も『ラビットホール』とか『永遠の僕たち』とか面白そうなのがやってますよね。修論終わった時までどっちも上映されているといいのですけれど。


って、こんなに色々書いている暇があったら修論書くか寝ろというお叱りがどこかから(たぶんdisciplinaryな権力によって内面化された何かから)聞こえてきそうですが、はっきりといいますけれど、このブログを書くのにものの5分も費やしていませんからね! 時は金、じゃなかった先行研究レビューです。てへぺろ