7-10

6
バイトは今日から四連勤。朝まで松浦理英子を読んでいる。「あなたとするために残されているのは、別れることだけだわ」とか何とかすごい言葉がある。とにかく梅雨が開けて暑い。
7
夜中『パンチドランクラブ』を見るけど、イマイチ。マーク・ロスコ風の中途半端な抽象的な映像が挟まれたりするのだが、癪に障る。昼、突如ロンドンから帰国して就職活動をしているらしいknagayamaと新宿のwired cafeで会う。ここに就職できたらかっこいい!と思えるほとんど唯一の会社の最終面接だとか。彼が東京に来たらもっと話しできるな。僕らは問題意識を共有できるかな。僕はまだあまり彼になにか語ったつもりはない。バイト。お気に入りの高校生と、ヘミングウェイ「インディアン・キャンプ」というごくごく短い短編小説を英語で読む。これは極めてポストコロニアルな批評精神を持つもので、ハードボイルドで簡素な英語、語り過ぎない英語がいっそう底に陰影を落とす。のあと飲み会。最近は年上の人達と楽しく過ごせている。あんまり楽しく飲んだので、池袋の居酒屋に携帯電話を忘れるという始末。ポストを覗くと、チェブラーシカの愉快なお手紙が届いている。彼女は神戸で一人で闘っている。闘う者らを闘わない奴らが笑う社会を、僕は心底憎む。
8
昼間、池袋に携帯を取りに行きそののちバイト。バイト中knagayamaが内定出たとの連絡あり。素晴らしい。単純に尊敬する。彼は僕とは違って数段キレ者だというオーラを出してくるので、それが功を奏したのだろう(though this is not irony, haha)。にしても幸いなことである。
9
バイト。帰宅してビールを飲みながらタルコフスキー惑星ソラリス』を途中まで見て、眠る。
10
朝方起きてしまい、neil youngとかpatti smithとかを茫然としながら聴いている。なんとなくまた眠ってしまい起きたら12時前。11時にtwitterで知り合った人と会う予定だったのに、痛恨である。慌てて新宿に向かって謝罪。快活に(少し皮肉めきながらも)許していただき、喫茶店で四時間くらい話し込む。社会学とか思想とか色々勉強されて自分で考え、言葉に出来る方で、僕は話を聞きに回っていることが多かったのだけれど、すごく楽しい時間が過ごせた。絵を(趣味にせよ本格的に)描いてはるみたいで、少し見せてもらったが息を飲むほど。真善美の「美」を最重要視するのだと言っていて、僕は「真」なのかしらんとぼんやり思う。また遊んでもらえたらいいな。