↓の本を読んで色々不満というかフラストレーションを感じ、もっと認識論的な問題、あるいは
ヴェーバーの言葉で言えば歴史の論理学について深く考える本を読みたい、ということで院生読書会で読むことになった本。ちなみに本書も↓の本で参照されているが、本書の
ヴェーバーの客観的可能性あるいは可能性判断、適合的/偶然的因果連関といった諸概念については無視されている(マイヤーが引用されている)。が、なぜか
ヴェーバーの理解概念が権威論証的に用いられてもいるのである。しかし例えば↓の本で提唱される中範囲の理論における事例全枚挙によるプロクルーステースの寝台問題の回避は、
ヴェーバーの可能性判断についての議論と齟齬をきたすように思われる。もちろん、ことさら
ヴェーバーに拘る必要はないけれども。