07読書日記80冊目 「壁」安部公房


壁 (新潮文庫)

壁 (新潮文庫)


芥川賞受賞作。いや・・・この頃の芥川賞は素晴らしい文学的天才を輩出していたのになあ!


壁はどこまでも伸び、そして全てを覆い隠す。僕らはその中から外を想像して、そして、その壁に向かって自問自答を繰り広げるよりほかはない。いや、壁を突き破ったとして、その向こうは荒涼たる砂漠なのだ。


というようなモティーフによる、ある意味連作とでも呼べるような短編三作を収録。


村上春樹の「世界の終わり」を思い出しもしたのだった。


p265

総計 22109p