08読書日記46冊目 「ガラスの動物園」テネシー・ウィリアムズ

ガラスの動物園 (新潮文庫)

ガラスの動物園 (新潮文庫)

シェイクスピアと違って、華美に飾り立てた台詞はないが、N.Y.のまさにmodernismというような、ジャズの小気味よさと都市的感傷に満ちた作品。軽やかな悲劇とも言うべきか。非常に読みやすく、かつ、おもしろい。演劇上の企みとしても、これに影響を受けた作品は多いだろう(キャラメル・ボックスなんか)

だっていまは、すさまじい稲妻が世界を照らしているんだ! そのろうそくを吹き消してくれ、ローラ――そして、さようなら。

174p
総計12324p