09読書日記12冊目 「資本論 第一部」マルクス

このまえの木曜日で、去年の前期から引き続きあった「資本論」ゼミが終わり。一年かけて第一部を読んだのであった。これからさき、一人で第二部・第三部と読み進めるのは非常に厄介な問題である。噂によれば、ヨーロッパでは第一部と第三部が書店で平積みされていると聞くが、日本ではただ「害悪」扱いされているので、なかなか普通の書店にはないだろう。

彼の論理展開に対する理解は、その目次をよく読むところからはじまると思う。まず、商品と貨幣について論じる。その中で、商品には二つの要因であるところの、使用価値と交換価値が明らかにされる。そしてさらに商品には労働の二重性が内在していると論じられる。次に、価値形態をなしている交換価値について節が割かれる。等価形態が相対的な表現に基づいていること、全体の商品に対して唯一の価値形態として貨幣が現れることが論じ進められる。この貨幣形態において、商品は物神的性格が与えられ、等価形態としての交換価値として表示されるものが、実は現実的な側面を隠すものとして作用するのである。つまり、人間の私的労働が交換価値によって隠蔽されてしまうのである。そこから、貨幣と商品流通について述べられていく。

と、ここまで書いて、まだ第一編しか素描できないので、もう諦めて寝ることにします。

第一部だけで、1325ページあります。やれやれ。

第三篇までは去年読んだので、その残り、780pを換算して
総計4231p