6-8

7
昼前に祖母が住む叔母の家へ。昼ごはんを一緒に食べ歓談。元気そうで何より。のあと、神戸へ。Mさんが色々案内してくれる。海岸通りでお茶をして、波止場町で海を見る。神戸は街並みが素晴らしい。海とか川の水辺の暮らしは素敵なのだ。阪神大震災の跡がそのまま残されているところがあって何だか曇り空の天気も相まって不穏で恐ろしい。そのあと某百貨店に行き、Mさんは父の日のプレゼントを。オモチャ売り場で童心に帰ったのち、その百貨店に勤務のIくんが合流。MさんやIくんに会ってから百貨店の楽しさを教えてもらった。というか彼らと出会ってからまだ4ヶ月しかたっていないとは全然思えない。Iくんと会うのは四度目くらいなのだけれど、毎回ちょっとずつ打ち解けれていく気がする。元恋人の友達とこれほど仲良くなったことなんて今までなかったから不思議な感覚。ずっと友達でいて欲しいくらい居心地がいい二人だ。ギョーザを食べてビールを二杯ほど飲んで準備完了。いざ、山の手へ行きトアロードにあるホテルで飲み明かす。二人が持ってたiPhoneで音楽を流しながらわいわい。二人が辛い音楽むっちゃ聞いとってむっちゃ笑えた。それ辛すぎるやーーーーん(大爆笑)みたいな。しかしやたらとビールを飲んだぞ。少なくとも3リットルは飲んだ。イエモンを聞きながらベッドの上で踊りまくってたのを微かに憶えている。記憶は飛び飛びなのだが、元恋人に電話してつっけんどんにあしらわれたような気配がある。しかし気のせいなんだろうな。すべてを気のせいにしてやっていくのだ。ふははは。ざまあみろ(誰にや)しかし最高に楽しかったなあ。
8
劇的な二日酔い。どよーん。しかしお天気は素晴らしい。にしむら珈琲本店のモーニング。二日酔い&寝不足でふらふらの僕とMさんを尻目に、Iくんはテンション高め。終始てきとーなことを言ってて大分笑った。Iくんの友達の話を聞いたり。「これがあなたとは最後の夜だ」と思って望む最後の夜ってほんとうに辛いやろうな。僕はそのような決意を持って最後の夜を過ごしたことはなくて、後から考えればあれが最後の夜だったということはあるけれど、どっちがいいのかはよく分からない。おそらく、どっちもよくないんだろう。出会った人ともう二度と会うことがない/会えないという事態は、よく考えれば、普通のことでは全然ない。まったく常軌を逸したことだ。そんな別れを何度か繰り返したら、二日酔いの時に添い寝してくれるステディといい関係が築けるのか。知らんがな。二人と別れたあと、高校の同級生で神戸市役所勤務のMくんとこれまた久しぶりに。積もる話もあったけど、向こうはお昼休みで。お蕎麦を食べてばいばいした。体調さらに悪化の兆しがありつつ、神戸空港のベンチ(くそほど寝にくかったけど)で横になっていたら少しましになり、飛行機の中でも眠ると東京に着いたときには大分回復。あ、そういえば、昨日の夜はくるり「東京」も聞いたな。のあとまだまだ試練は続く。Kくんが就活でこっちに来ているのだ。渋谷の三十五段屋で――胃痛の兆しを感じながら――ビール。就活している人や就職した人に会うと、自分が何も変わらずにいることに時々おののく。学生と社会人の間に横たわるもの。僕もできるだけ学生らしくない学生でいたいけれど社会人になることを拒んだのだから、堂々と振舞おうと努める。「社会人」なんかにならなくても僕は社会で人として生きているのだ。久しぶりにカラオケにも行って、歌のうまいKくんに「歌うたいのバラッド」を歌わせたり。のあと帰宅、ゆっくり眠る。

君がいるかな 君とうまく話せるかな
まぁいいか でもすごく辛くなるんだろうな
君が素敵だったことちょっと思い出してみようかな

9
祖母が亡くなる。