'12読書日記50冊目 『動物的/人間的 1.社会の起源』大澤真幸

動物的/人間的 1.社会の起原 (現代社会学ライブラリー1)

動物的/人間的 1.社会の起原 (現代社会学ライブラリー1)

146p
総計13926p
タイトルから予想されるような一連の軽薄っぽい議論(あずまんの流用など)ではなく、つまり、比喩としての「動物」なのではなく、本当に動物と人間のあいだについて論じられている。もっと正確に言えば、動物から見た人間、人間の成立によって明らかにされた動物の中に萌芽としてある人間的なものへの考察がある。動物の「社会」から人間の〈社会〉がどのように隔絶しており、それはいかにして可能になっているのか、ということを問いの本題に持ってくる野心的でスリリングな論考だ。いろいろ書きたいことがあるが、夏バテで疲弊中なので・・・。