'15読書日記25冊目 『沖で待つ』絲山秋子

沖で待つ (文春文庫)

沖で待つ (文春文庫)

なかなか味わいのある小説。「沖で待つ」がどこで使われるのだろうと待ち構えていたら、非常に巧みな仕掛けで驚いた。バブル入社組の人らの話なのだが、このあとおよそ10年後に出てきた津村記久子と比べると、まだ働くことに甲斐を感じているのが伝わってくる。