07読書日記27冊目 「飛ぶ教室」エーリッヒ・ケストナー


児童文学です。ドイツ人の作家なのに、ユカイな文章を書きます、と完全に偏見の目でドイツ人を見てますが、マンにしたって、カフカにしたって、厳しいじゃないの。


児童文学なんで、好きなフレーズを一遍


「かしこさをともなわない勇気はらんぼうであり、勇気を伴わないかしこさなどはくそにもなりません!世界の歴史には、おろかな連中が勇気をもち、かしこい人たちが臆病だったような時代がいくらもあります。」


舞台は、クリスマス前の寄宿学校で起きる事件をめぐる、少年たち五人の物語なのですが、こういったアフォリズムに富むところもドイツ人っぽ言っちゃあそうか。


何しろ、最後のシーンで不覚にも泣いてしまった(朝5時)。


258p

総計8108p

飛ぶ教室 (講談社文庫)

飛ぶ教室 (講談社文庫)