07読書日記41冊目 「生きて死ぬ私」茂木健一郎


生きて死ぬ私 (ちくま文庫)

生きて死ぬ私 (ちくま文庫)


巷で人気の脳科学者、茂木健一郎の、初期のエッセイ集。まったく専門的な話ではなく、適度に哲学的、あるいは散文的な、エッセイ。


おそらく30代初期の、まだまだ自分の才能を信じまくって、天狗になっていたであろう(箇所が節々に読み取れる)頃書かれたのだろう。


クオリア」という質感を頼りに、人間の本質に降りていこうとする彼のテーマには興味が持てる。


―私は、私の眼前の風景が、私の外側に広がっていると思っている。だけど、本当は、私が感じるこの広大な風景も、私の頬をなでる風も、私の頭蓋骨の中で起こっていることに過ぎないのだ


帰りの飛行機の中で読了。


236p

総計12161p