07読書日記48冊目 「虹の彼方に」高橋源一郎



これをポストモダン文学というのか!と三島由紀夫は便器に顔を突っ込んで叫んだ。事実彼が便器に顔を突っ込んだのはこれが始めてのことだった。小説の虚構を現実として反転させる試みを、便器に顔を突っ込んだこととの因果関係に結びつけるのが三島由紀夫の企みなのだ。それでもお前はまるでまぬけだ、このうすたんちん!便器の水が突然流れて、三島由紀夫もそれと共に流されていった。”一切のものが始まる場所”に流されていった。水を流したのはケインズだった。ケインズカール・マルクスと盆踊りを踊り狂いながら、ウェーバーの痴話話に嵩じていた。


こういうのが、高橋源一郎「虹の彼方に」のあらましです笑

最高にポップで、何にも脈絡なんて無いし、象徴なんてありすぎてないです。


まぁ、こんなのもあってもいいかな、っていうぐらいの感じ。


195p

総計13838p