07読書日記52冊目 「夢分析」新宮一成


夢分析 (岩波新書)

夢分析 (岩波新書)


大江のほうをたくさん書いたから手短に。フロイトの方ではなく、フロイトユングラカン研究者で、京大の総合人間にいはる新宮教授。


我々友人の間では、ちょっと変態(おそらく確実に変態)だとネタにされてきた人物ではあるのですが、なかなか夢分析自体の構造はおもしろい。


科学からの批判、ということを理系の諸君はやりたがるのであろうけれど、心の問題、精神の問題に、あるいはこう言い換えてもいいかもしれない、無意識の問題に、どれほど反証可能性が必要であろう?


まあ、いい。夢分析において、それは根源的に言語の問題を秘めていると言うこと、そして、「空を飛ぶ夢」というものが確実に類型夢として、すごみをもっているということ、これを覚えておくことにしよう。本書ではもっと言語的枠組みから人間の永世における営みについても、飛翔的に語られるのだけれど。


第八章はむずかしかった。しょうしょうぶっとんでいて、他の、この人の講義でも、著作でもに触れたくなった。


眠いからおしまい。


247p

総計14814p