07読書日記65冊 「薬指の標本」小川洋子
- 作者: 小川洋子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1997/12/24
- メディア: 文庫
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小川洋子はね!こういう作家なんですよ!この、このぉーー!!!!!
「博士の愛した数式」とかダメです。この独特の異空間へじわじわ引きずり込まれるような世界、これが小川洋子なんですよね、きっと。カフカをすんごくすんごく切なくした感じ。解説の知らん批評家が訳のわからんこといってるけど、この人特有の感覚、「ない」ことほど「ある」を意識せざるを得ない感覚、饒舌に喋ることを心に留めること。
本当に古い標本箱を開けた時の、ある種回顧的な、そして思い出したくの無い傷跡のような、物語。
「博士の愛した数式」よりも、こっちおすすめ。
185p
総計18287p