07読書日記68冊目 「戦後の思想空間」大澤真幸
- 作者: 大澤真幸
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1998/07
- メディア: 新書
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金曜3限にこの人の授業を受けてるわけですが、マクロ・ミクロ的視点を交差させて、思想史上を分析していく議論はとてもスリリングで面白い。
現在は「戦後・後」ではあるが、それは同時に「戦前」をも意味しており、オウムのテロリズムや、ナショナリズムの勃興は、それぞれ第一次大戦後の2・26事件、北一輝の国粋主義といったところの連関が見られる、というのが、本書の大筋。
加藤典洋「敗戦後論」と合わせて読むべき。資本主義についての興味深い考察(普遍性を希求して特殊性に組み込まれていく<自己矛盾>的発展)なども刺激的。
大澤先生の思想の入門としてはうってつけだとおもう。京大にせっかくいらっしゃるんやから、受けてみたらいいんちゃう?
あぁ・・・彼の議論を要約する力がないのが切ない。(もともと、そんなもの無理か笑)
251p
総計18960p