07読書日記71冊目 「夏の夜の夢・あらし」シャイクスピア
- 作者: シェイクスピア,William Shakespeare,福田恒存
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1971/08/03
- メディア: 文庫
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シェイクスピアおもしろい。夏の夜の夢の教科書的な演出技法、詩的な言い回し、饒舌!「あらし」は初めて聞いたのですが、それなり。
まぁ佳作でしょう。読んでたときの気分的に、詩的な饒舌がかえって鬱陶しかったりもしたし・・・
「余興はもう終わった・・・・・・あの役者どもは、先にも話しておいた通り、いずれも妖精ばかりだ、そしてもう溶けてしまったのだ、大気の中へ、淡い大気の中へ、が、あのたわいの無い幻の織物とどこに違いがあろう、雲を頂く高い塔、綺羅びやかな宮殿、厳しい伽藍、いや、この巨大な地球さえ、因よりそこに棲まう在りと在らゆるものがやだては溶けて消える、あの実体の無い見せ場が忽ち色褪せていったように、後には一片の霞すら残らぬ、吾らは夢と同じ糸で織られているのだ、ささやかな一生は眠りによってその輪を閉じる・・・・・・」(「あらし」プロスペローの告白)
247p
総計19959p