07読書日記77冊目 「村上春樹、河合隼雄に会いにいく」河合隼雄・村上春樹

村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫)

河合隼雄と村上春樹の対談集。小説の書き方や、「癒し」、「暴力性」、「コミットメントとデタッチメント」など興味深いテーマが並ぶ。

二人の会話は社会学的に見てそんなに価値のあるものではないだろうが、やはり村上は文学者であり、ある意味では文学者のする仕事を違う形で行っているのであろう心理療法家の河合との相互に通じ合うようなところは面白い。時にはそれらはあまりに高い次元で分かり合っているために読者はおいていかれざるをえないようなところもあるのだが。

225p

総計21449p