08読書日記17冊目 「女たちよ!」伊丹十三
- 作者: 伊丹十三
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/03/02
- メディア: 文庫
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まず私が声を大にしていいたいのは「スパゲッティは饂飩(うどん)ではない」ということだな。
だから、若者よ。間違ってもプレイ・ボーイなんぞに憧れるな。・・・あれは、男として自身のないやつが、女を数でこなすことによって、自分が男であるということを、自分に証明しようとしているにすぎぬのだ、
そういう具合いに、距離がなくなった時、たいがい男が先に飽きるみたいだよね
テレヴィジョンの仕事を愛するものにとってほんとうに喜ばしいことは、テレヴィジョンを見る人がふえることではない。くだらない番組を思えば遠慮なくスイッチを切る人がふえることである。スイッチというのはそのためにあるのだ。
ともあれ、下着というものは贅沢なものであってほしい。洗練されたシィクなものであってほしい。可愛く色気のあるものであってほしい。素敵な下着を着た女性というものは、見違えるほど奥床しく由緒ありげに見えるものなのだ、と私は思うのです。
問 人生の目的は何だと思いますか。
答 遊ぶことです。
大体へただと思うんだなあ、女は。「デキてしまうと」男はすぐ女に飽きる。飽きたくて飽きるのではない。飽きたくない。好きな人をいつまでも好きでいられたらこんな仕合せなことはない。飽きたくないなあ、と思っているのに男を飽きさせる。つまり「デキた」途端に距離をなくしてしまうからいけない。・・・男を飽きさすまいと思ったら、二人の間に適度の距離を作ることに専念すべきだよ、女は。常に少し身をひく、のである。すると男が女を追いかける。常に追いかけさせるのが女としての義務である。というふうに私は思いたい。
322p
総計4555p