08読書日記23冊目 「読書と社会科学」内田義彦

読書と社会科学 (岩波新書)

読書と社会科学 (岩波新書)

アダム・スミス研究の経済史学者で、うちのゼミの先生の私淑する方(?)。

本を読むことが、社会科学の研究方法なのではなく、本を読むことで「概念装置」を手に入れ、そこから独自の「概念装置」を作り出すことが研究なのだ、ということ。古典をただ漫然と読むのではなく、「私の古典」として私淑するように読むのだ。著者は最後にこういう。「学問は、人間があい共に真に自由な存在になってゆくために働かねばなりません」果たして、俺の「読み方」は、「知識」を追う読み方で「知恵」を手に入れようとする読み方ではないだろうか・・・?

213p
総計5880p