08読書日記25冊目 「西洋音楽史」岡田暁生

西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書)

西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書)

音楽史を総ざらいしてみることは、クラシックをたまに聴く者として面白いものである。というのも、クラシックのCDの解説だけではどうにも縦のつながり(同時代的なつながりはまだ理解できる)が把握しにくいのだ。筆者において『「クラシック」の黄昏』と呼ばしめる現代を著述する試みも面白いものだが、もっと詳述に述べられているものを読みたいところ。シェーンベルクの一二音階について、ようやくまともな知識を得た。
もういちど、クラシックをこうやって聞くと面白いだろうね。もちろんロックなども、本来、ポピュラー音楽の系譜学を学んでこそ面白いものなのである。

243p
総計6428p