08読書日記27冊目 「ロッキン・ホース・バレリーナ」大槻ケンヂ

ロッキン・ホース・バレリーナ (角川文庫)

ロッキン・ホース・バレリーナ (角川文庫)

大槻ケンヂは「筋肉少女帯」でデビューしたロック・ミュージシャン。こんな小説まで書くとか、卑怯や。

詩的である部分をさり気なくちらつかせて、エンターテナーに徹するところはやっぱり日本のロック・ミュージシャン特有の照れみたいなものがあるのだろう。概して面白かったが、宗田理であるとか、(読んだこと無いけど)あさのあつことか、あるいは宮部みゆきとかみたいな一連の青春小説である。あまりに青臭くて、いろんな問題を孕んだままハッピー・エンドに突き進んでしまうところが、大槻の人間性ではないか。父親に犯されている少女、なんて陳腐すぎて笑った。

391p
総計7311p