08読書日記34冊目 「マクベス」シェイクスピア

マクベス (新潮文庫)

マクベス (新潮文庫)

『あすが来、あすが去り、そしてまたあすが、こうして一日一日と小きざみに、時の階を滑り落ちていく、この世の終わりに辿り着くまで。いつも、きのうという日が、愚か者の塵にまみれて死ぬ道筋を照らしてきたのだ。消えろ、消えろ、つかの間の燈し火! 人の生涯は動きまわる影にすぎぬ。あわれな役者だ、ほんの自分の出場のときだけ、舞台の上で、みえを切ったり、喚いたり、そしてとどのつまりは消えてなくなる。白痴のおしゃべり同然、がやがやわやわや、すさまじいばかり、何の取りとめもありはせぬ。』

162p
総計8738p