08読書日記59冊目 「はつ恋」ツルゲーネフ

はつ恋 (新潮文庫)

はつ恋 (新潮文庫)

恋を描けるようになって、本当の小説家は、本当の小説家たりえるのだと思う。青春が死に絶えてしまって、それは一瞬の間ものすごく目もくらむ輝きを見せるのだが、それゆえに一気に燃え尽きてしまって、その残滓を舐める老人に、俺はなってしまったのかもしれない。

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総計16611p