08読書日記71冊 「文明の内なる衝突」大澤真幸
- 作者: 大澤真幸
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2002/06
- メディア: 単行本
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本書は9.11テロの後に、一連の哲学者の発言を受けて、彼独自の「羞恥」を担保にした普遍化を志向している。文明の内部に「他者」がいるという発想はうなづけるし、コミュニタリアン・モダニズム・ポストモダンの三幅対を打破したい意気込みも納得できるけど、彼の言う「羞恥」を担保にした普遍化、贈与、というのはどうにも、論理がぶっとんでるっていうか、飛ばしすぎな感じするかな。思い返してみれば、今年に入ってから本書を合わせて五冊、大澤さんの本を読んでるんやけど、うーん。「恋愛の不可能性」とか「資本主義のパラドクス」のが詰めてるかなっていう感じか。感動は、「不可能性の時代」がおおきかったんやけど。
242p
総計19444p