08読書日記120冊目 「夜と霧」フランクル
- 作者: ヴィクトール・E・フランクル,池田香代子
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2002/11/06
- メディア: 単行本
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フランクルの哲学の眼目は、raison d'etreのコペルニクス的転回である。人生に意味はあるのか?という問いかけを、反転させることである。すなわち、人生から何の意味を見出せるか? という投企的懐疑への転回である。人生が我々に何かの意味を付与してくれる、あるいは「神」が私の人生を規定してくれる、という誤った希望を捨てて、自らが世界に投げ出され、そこから希望を見出していくという実存主義である。
わたしは、彼が妻の誕生日を祝ってやることもできず、離れ離れになって収容所の窓から差し込む描写に、ただただ感動した。
169p
総計35351p