09読書日記38冊目 『二〇〇二年のスロウ・ボート』

二〇〇二年のスロウ・ボート (文春文庫 (ふ25-1))

二〇〇二年のスロウ・ボート (文春文庫 (ふ25-1))

村上春樹中国行きのスロウ・ボート』のリミックス、らしい。破天荒な展開ではあるが、三編の悲恋はそれなりに切ない。ストーリーが破天荒であり、文体も堅くなく、現実と過去を行ったり来たりするので物語の機動力があって良い。しかし、所々で用いられる現代思想っぽい<>のくくりかたや、最後のあいまいさはよくない。

155p
総計12413p