09読書日記49冊目 『ハーバーマス』中岡成文

ハーバーマス (現代思想の冒険者たちSelect)

ハーバーマス (現代思想の冒険者たちSelect)

現代思想冒険者シリーズ。体系的に一人の思想家についてまとめられている。ハーバーマスについて簡単に知りたいのなら、これ一冊で十分であろう。しかし、この本自体は大して面白いわけではない。理論的な解説に終始するのではなくて、なるべくドイツの同時代的な状況についての記述もある。中岡さんはところどころで残念な人であることもわかるが、そういう自分を戯画化して書くことで、なんとか一般人も興味を持てそうではある。解釈学やルーマンについてはほとんど知らなかったので、そのあたりは概括的に参考になった。


299p
総計15904p