ウディ・アレンを振り返ろうのコーナー!!!

友人のブログ(http://pickleexplosion.blog121.fc2.com/blog-date-20090705.html)でウディ・アレンの『それでも恋するバルセロナ』が取り上げられていた。もちろん僕はもう見たし、ウディ・アレンの先輩として、今まで見てきたアレン映画を振り返る、のコーナーーーー!!(テンションは低く、かつ高い)


ウディ・アレンについて語るなら見ておかねばならないのは、この二作『アニー・ホール』と『マンハッタン』である。どちらもアレンが出演・監督である。

僕は『アニー・ホール』のDVDまで持っているが、これは何度みても身につまされるし、かつ笑えてしまう映画なのである。彼の映画には、本人を思わせる人物が必ずと言っていいほど登場するが、そのようにメタ映画的な映画を作ってしまうことで、「笑い」の場が設定されるのである。笑いがメタな視点の導入によってもたらされることは周知の事実であろう。ニューヨーク、精神分析、恋愛といったものは、彼の作品の三大要素であるが、それらがあますところなく組み合わされていて、しかも見終わった後には、やっぱり皮肉屋は皮肉屋にしかなれないのか、という絶望すら、笑い飛ばしてしまえるような気配さえ漂う。


次の三作にも監督自身が出演しているが、僕が特にすきなのは『さよなら……』である。

さよなら、さよならハリウッド [DVD]

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スコルピオンの恋まじない [DVD]

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『スコルピオンの恋まじない』は、どう考えてもウディ・アレンがこんな若い女性にもてるわけがない、と突っ込みを入れながらも、やっぱり好きなのである。一方『夫たち、妻たち』はめずらしく陰気なユーモアがたっぷりで、終わり方も陰気。


そんなウディ・アレンがここのところお気に入りなのが、スカーレット・ヨハンソンである。彼女の豊満な唇が何を語り何を語らないのか、ということよりも、彼女の豊満な乳房と尻が圧倒的に雄弁であるのだが、それにもかかわらず、魔性性の強いこの女が、ウディの映画に今までとは違った類型の人物像をもたらしているのである。かつてよく現れたのは、知的エリートではあるが肉体的には平凡な女性か、肉体的に豊満であるが脳みそスッカラカンの女性であったが、スカーレット・ヨハンソンはそのどちらにも組せずに、巧みな魔性の女を演じるのである。

マッチポイント [DVD]

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