2-15

9日
最後の家庭教師。無事に受かってくれるといいのだが……。と思いきや、何とか志望校に合格したとのこと。良かった良かった。
10日
久しぶりに会う人と会う。ルネにも久しぶりに。積もる話もあり、中々いつ会っても同じ話しかしていないようだが、まあ誰とでも長く付き合ってるとそうなるのかもね。雨。
イーストウッドインビクタス』をみる。もはや冒頭のマンデラのドキュメンタリーで涙腺が緩み、最後のラグビーの決勝では、涙ボロボロだった。プチ・ナショナリズムや、人種差別の問題、発展途上国の統合問題など、政治学的に見てもかなり興味深い。白人と黒人で分断されていた国を精神的に統合するためならば、スポーツ・ナショナリズムはありなのだろうか。その辺、どうも怪しい感じもする。が、泣けまくった。ここ5,6年のイーストウッドの映画は、素晴らしすぎて、僕には評価できない。
また、興味深いことに、この映画でも詩が特徴的に引用されていた。思い返せば、イーストウッドは、イェイツが好きで『ミリオン・ダラー・ベイビー』や『チェンジリング』(こちらはほのめかしだけだったが)にも詩を引用していた。もちろん『恐怖のメロディ』でも、ちょっと詩人は忘却したが、DJの読む詩がポイントになっていた。教養主義というのではなく、それを新たに現代的な観点で捉えなおす、という大江健三郎のような手法を映画に取り入れたということだろうか。
Invictusも、そもそもW.E.ヘンリーという日本では余り知られていないがイギリスでは有名な詩人の'Out of the Night that Covers me (Invictus)'からのものである。マンデラが獄中でこれを読んで自身を鼓舞していたのだとか。'I am the master of my fate, I am the captain of my soul'というところが、イーストウッドの共和主義精神を表している気もする。
11日
先日、雨の中を走り回っていたせいか、久々にひどい風邪。せっかくビール工場&ウイスキー工場見学を友達らと行く予定にしていたのだが、やむなくキャンセル。うむむ。一日寝込む。
12日
病院へ行き、抗生物質げっと。
15日
駒場の院試の二次試験。朝9時から15分だけのために東京へ・・・と思うとやるせなくなるが、面接の結果はよく分からない。いけた気もするが、微妙な感じも否めない。まあなるようになるのでしょう。
院試後、ゼミの先輩と、学部の同期とたてつづけに会食。中々楽しいおしゃべりであった。新幹線で帰京。