5-4

4-26
五限授業のあと、矢野顕子コンサート。奥田民生がゲスト。矢野さんの迫力もさるや、民生との「大迷惑」「股旅」は疾走感に満ちた楽しい演奏だった。民生と矢野さんの力の抜けたトークもいいよね。基本的にはアルバムからの曲を演奏。一番最初にやった、くるりのカヴァー「グッド・モーニング」はやはり素晴らしい。朝の静かで薄汚れた新宿の街、そこに夜行バスで着いた恋人が、なんとなく感傷じみる。あとは、キヨシローの「恩赦」は秀逸だったかな。
4-27
5・6限授業。6限はサブゼミの発表。このせいで一週間死に掛けていたのだが、アレントについて、というよりもアレントを引き合いに出して勝手に言いたい放題言ってみる、ということをしたので、ケチョンケチョンにやられてしまった。ちょっと凹みつつ、自分の浅はかさを呪う。研究者おもんねーと不遜なことを考えたりもする。四月の雨が冷たいですわ。が、ともかく、まあ終わったので肩の荷が下りた。
夜行バスで京都に帰る。四列はしんどいです。
4-28
朝到着。一緒にゆっくりと過ごす。昼から焼肉食べ放題@ごちそうビル。新しいカフェとかバーとかを、今さら開拓する。『ピストルズ』を読みふける。夜はお酒飲みすぎて、嫉妬の鬼になったりならなかったり。いい天気で幸せ。旅行のことを話したり。
4-29
この日も一日一緒にいる。とてもいい天気。ようやく春。町屋でちょっと贅沢な昼ごはん。カフェで二人で読書。『ピストルズ』とベルグソン。ココン烏丸とかに久しぶりに行く。ストリートダンス教室の発表会でにぎわっていた。京都シネマで『月に囚われた男』。新人監督(ボウイの息子やねんて!)にしては秀作。が、まあまあなSF映画。夜は焼き鳥。仲良く一日を過ごした。それだけでいいのにね。
4-30
昼から母校の大学に。学部のときの指導教官にお礼を言いにいったり。学部長になられてお忙しい様子。久しぶりに百万遍のモス。『ピストルズ』読了。夜は三条で、読書会メンバーと飲み会。神さまとの密会(?)の話など。それぞれの恋愛があって、そしてそれぞれの未来があって、それらは全然相関しなくて、ややこしい。夜は疲れてゆっくり眠る。朝カミュ『異邦人』をめぐっていざこざがあったが、ハーゲンダッツで仲直りした。ふむ。
5-1
朝から不機嫌。旅行に行くとか行かないとか。ごり押しして行くことにする(覆されるのだろうなあという予感もしまするよね当然ね)。素晴らしい陽気の鴨川で、SHIZUYAのパンを食べつつ、コインランドリーの洗濯が終わるまで昼寝。ありふれた日常を、最後に過ごした。京都やっぱり良いなあ。そう思ってしまってはいけないのに。祖母の入院先にお見舞いに行き、実家に帰る。祖母は錯乱状態から脱しており、元気な様子。
5-2
昼、再び祖母のお見舞い。屋上に連れ出して話しをしたり。夜は梅田で飲み会。就職した人の話を聞くのは新鮮だが、苦労も耐えないのだろうと想像したり。しかし、僕もあんまり研究者職へのあこがれが薄らぎつつあるのも感じている。一時的なものなのか、五月病なのかわからんが、とりあえず、なんか漠然と「こんなんやって何になるねん」という面白みのなさを覚える。一時的なもの、ととりあえずは思っておくけれど。夜は発作的に、再び京都へ。あかんたれなわたくし。とりあえずあえてよかった。あかんたれなわたくし。
5-3
朝、白浜へ行く人を見送り、京都を発つ。しばらく京都にも来ないだろう。というより、来ないほうがいいんかも。こんなにセンチメンタルになるなんて。くそったれマザーファッカーなわたくし。再び祖母の見舞い。実家に帰宅。アウトレットに行く、も、風邪気味で身体がだるく、GWの人ごみで吐きそうになる。母の金で服を買うなどする。夜は、フランス料理。両親の結婚記念日を祝う。30年一緒にいるらしい。もはや想像もつかない。風邪気味の僕をいたわってくれ、なんとなく家族と過ごした昔の日々を思い起こしたり、またもやセンチメンタリストわたくし。夜行バスしんどいかも、と思ったが、風邪薬のおかげでよく眠れた。帰りは三列シート。これじゃないと無理。
5-4
まだ風邪気味なので、一日ぼんやりと本をめくったりして過ごす。東京の街。しかし、とりあえず、いろいろ本を読みつつ、手探りでやっていこうと思う。