12-24

20
今年最後のゼミ。ゼミ終わりに東京ドームシティのバイキングへ。お酒は一滴も飲まず。色んな人と話しをした。新宿から夜行バス。
21
朝、京都。京都はとっても寒い。東京と5℃くらい違う。二ヶ月ぶりくらいに会う。珍しく部屋が掃除してあって、綺麗。相方は一限に行くので起きだしてきて。一緒についていく。昼ごはんを一緒に食べる@モスバーガー。からふね屋がきれいになっていたり、くれしまがおしゃれぶっていたり。ちょこちょこと百万遍界隈も変わっていく。古本屋でアドルノ「道徳哲学講義」、アドルノ/ホルクハイマー「啓蒙の弁証法」(ドイツ語版)、夏目漱石彼岸過迄」を購入。相方は4限も授業なので見送って(が、図書館で眠りこけていたとのこと)、一人で三条まで歩いて帰る(相方のチャリが盗まれていて歩くしかない)。途中から雨。相方は夕方からバイト。家で熊野先生のカント本を読みきる。帰ってから家で鍋。白菜・ねぎ・しめじ・鱈・かしわ。〆にうどんを投入。すっかりおなかいっぱいで幸せ。そういうのでいい。そんなに多くを求めていないのに。それが全く重い事柄にもなりえるということなのだろう。夜はヤフオクで入手した「ブエノスアイレス」を見る。映像と音楽とトニー・レオン。腐れ縁みたいにして付き合っては別れ、付き合っては別れを繰り返してきたゲイのカップルが、ブエノスアイレスで本当に別れて、それぞれ違う人生を歩き始める。ブエノスアイレスの磁場というか、イグアスの瀑布が全ての音を奪っていって、一人で生きていかざるをえなくなる、とか。
22
朝また1限へ出かけていく。朝ごはんに昨日の鍋の残りで雑炊を作る。出て行った後、二度寝してしまう。三条から京大まで歩くが、昨日とは打って変わって、陽射しがある。早歩きで汗ばむ。昼はSさんと、百万遍にできたブーガルー・カフェで。850円くらいでサラダ&パスタとパン食べ放題にドリンクがついて良い(煙草吸えないのはちょっとつらいけれど)。のあとまた落ち合って、ファラフェル・ガーデンでお茶。連れは5限に出て、そのあと、祇園でステーキ(伊藤ダイニング)を食べに行く。今までに行ったことのないくらい高級感あふれるお店。ちょっと緊張。白川を臨む個室(旅館の一室みたいな個室)。ステーキはもうちょっと食べたかったけれど、そのくらいでちょうどいいのかも知らん。食べ終えてもまだ8時とかで、そのあたりをぶらぶら。cafe reimsでケーキを買って帰って食べる。「ダージリン急行」を見ているあいだに寝てしまう。
23
朝相方がバイトで西宮。昼に帰ってきて、不機嫌。バイトが中々定まらなくて金欠が著しいらしい。僕はしかしお金がそこそこあるので、貧しい暮らしはしたくない。僕が連れのご飯代くらい出してもいい、と思うのだが、連れはそういう他律が嫌なのだろう。それはなんとなく僕もわかる。そういう不機嫌さ。とはいえ進々堂でパンを食べ、僕が少し多く払う。映画「トロン」を見る。これも貸し。トロンは、ダフト・パンクのPVみたい。映像はカッコいいけれど、物語はちょっと残念。まともに「マトリックス」を見たことがないのであれだが、どうして仮想現実と現実を行き来する、みたいな映画は、あんまり面白くないのか。見終えて、相方の機嫌がなおっている。一回家に帰る。夜行バスに乗るまえ、河原町で中華。ビールを飲まないと眠れないと思って。ビールニ杯飲んでちょっと酔って、つい、東京に来いよとか、東京で一緒に暮らそうとか、もう遠距離しんどいなどと言ってしまう。酒は災いのもと以外の何ものでもないのに、そして災いはいつも自分の傷口に塩を塗るように作用するのに、僕は酒を飲んで、相方に絡んでしまう。意味がわからないマゾヒズムである。案の定、東京に来るのかどうなるかわからない、と言われる。そして僕も案の定、どうしようもない気分になる。いらいらして中華料理店を出て、京都駅行きのバスに別れ際も愛想悪く乗り込む。バスの中で酔った頭でいたたまれなくなっていき、二つ停留所を過ぎたところでバスを降りる。タクシーに乗って、また三条の家に戻ってくる。沈鬱な気分で、家に上がりこむ。結局、夜行バスに乗らなかった。こんなことをするのは2度目で、ばかげている。どうしてか。僕は相方をぶったりして最悪。一緒にいてくれ、嫌だ、の繰り返しで、もう(ずっと)一緒にいることを諦めたほうがいいのだろう。理性的にみてそうだ(そして理性的でいられないから諦められないのだ)。二人泣きながら、うだうだ言い立てる。どうしてこうもうまくいかないんだろう。うまくいかなくて二年間続いてきて、そのあいだに何度も終わろうといっては、そのままだらだらと時間が過ぎていった。一昨日見た「ブエノスアイレス」を思い出す。東京に来て何か変わると思っていたのに、変わらずにいようとしたのは僕で、その結果、この一年で何度も同じ馬鹿げた愁嘆場を繰り返した。疲れ果てて眠る。3時くらいに起きると、連れはキーボードを弾いたり、明日のバイトの予習をしたりしている。何となくジョン・レノンのstarting overが聞きたくなった。our life together, is so special, together, we have grown, we have grown.
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朝新幹線で帰京。そして6時間バイト。