'10読書日記94冊目 『会社はこれからどうなるのか』岩井克人

会社はこれからどうなるのか (平凡社ライブラリー)

会社はこれからどうなるのか (平凡社ライブラリー)

373p
総計29564p
久しぶりに読んでみたくなって岩井さんの本。会社論(法人論)と資本主義論を組み合わせて論じていて、広汎な議論ながら、勉強になるところが多かった。法人がヒトとモノの二重性において不思議な制度であるということ、このことはもっとよく考えておきたい。あとがきで、法人の信任から敷衍した市民社会論を書きたい、とあって、それも楽しみだ。講義口調ですごく読みやすかった。これから就職しようとする人は是非読んで見て欲しい。もちろん筆者の「貨幣論」や「ヴェニスの商人の資本主義」も是非。