'11読書日記18冊目 『西洋哲学史 古代から中世へ』熊野純彦

西洋哲学史―古代から中世へ (岩波新書)

西洋哲学史―古代から中世へ (岩波新書)

257p
総計5068p
思想史、哲学史の本といえばたいてい教科書的でつまらないものだが、本書は違う。古代・中世の確かに名前は一度は聞いたことはあるが詳しくは知らない思想家たちの問題意識を、クリアに取り出してみせる。哲学史の本として退屈しないのは、古代・中世の思想家だけにとどまらず近代以降の哲学者との対応を考察してくれるところにもあるかもしれない。『存在の大いなる連鎖』の副読本として読んだところ非常に勉強になった。もう一冊読もうかしら。