'11読書日記20冊目 『存在の大いなる連鎖』A.O.ラブジョイ

存在の大いなる連鎖 (晶文全書)

存在の大いなる連鎖 (晶文全書)

400p
総計5687p
訳がひどいことに尽きるが、非常に面白い。観念の歴史(history of idea)はポーコックにもフーコーにも受け継がれている(具体的な継承関係は不明だが)が、非常に面白い。プラトンの存在の充満の原理、連続の原理がいかに継承され変遷していったか。鍵になるのはライプニッツスピノザ。カントよりもシェリングに重点が置かれ、ヘーゲルが全く無視されているところに興味が惹かれる。