2011-03-26 楽園 詩みたいなの 冬の名残の冷たい雨に そっぽを向いていた 一人の少女が 空気を求めて やっと顔を上げる そこは楽園ではない 涙などいらぬ 別れの言葉などいらぬ 誰にも愛されなかった男は 禿げ上がった頭を抱えて ここにも天国はなかった 今もうすぐに 誰かに殺されてしまいたい 桜が咲く前に あの馬鹿馬鹿しい陽気が 私を窒息させる前に ここは楽園 あなたが愛した墓場 息を引き取ると言って 死んだものらの愛