'11読書日記65冊目 『ポトスライムの舟』津村記久子

ポトスライムの舟 (講談社文庫)

ポトスライムの舟 (講談社文庫)

198p
総計19867p
表題作よりも収録されている「12月の窓辺」の方が好み。女性作家=感性的描写が巧み、という妙な偏見があったのだけれど、津村は非常に理詰めでモノを書く人だ。しかも、理念を大上段に構えるのではなく、人々の生活に立脚した形で小説は書かれている。そこに圧倒的な好感を持つ。