'12読書日記52冊目 『象は鼻が長い』三上章
- 作者: 三上章
- 出版社/メーカー: くろしお出版
- 発売日: 1960/10/30
- メディア: 単行本
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総計14451p
日本語の文章で頻出する「〜は」という助詞はこれまで「主語」を意味するものとして考えられてきたが、筆者はそれを徹底して批判する。筆者によれば、「は」は本務と兼務を持っている。兼務というのは、「は」を用いて書かれた文は「〜こと」と変換し直すことが可能であり、そのとき「は」は「の」や「が」「を」などの別の助詞に置き換わる。例えば「象は鼻が長い」は「象の鼻が長いコト」といった具合である。それに対して本務の方は、提題、すなわち「〜については」ということに尽きるのである。その意味で、筆者は「は」を主語とみなすことに徹底して反論するわけである。
大澤真幸はこの本を引用しつつ以下の本で、更に興味深い議論を展開していた。
- 作者: 大澤真幸
- 出版社/メーカー: 朝日出版社
- 発売日: 2011/05/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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