'12読書日記66冊目 『伝統社会と近代国家』ハルトゥング、フィーアハウス他

伝統社会と近代国家

伝統社会と近代国家

534p
総計18267p
ドイツ絶対主義、啓蒙絶対主義から近代国家への移行期にかけて研究した、戦後ドイツの歴史家の主要な論文が編集・翻訳されている。500ページと大著だが、扱っているテーマが重なり合っているので、読んでいくほどにドイツの啓蒙絶対主義についての重層的な理解が得られる。
とりわけ
マンフレート・リーデル「支配と国家――哲学における政治の正当化問題に寄せて――」
ルードルフ・フィーアハウス「十八世紀のドイツにおけるモンテスキューの影響」
ゲルハルト・エーストライヒ「ヨーロッパ絶対主義の構造に関する諸問題」
ラインハルト・コゼレック「プロイセンにおける国家と社会――1815-1848」
が興味深かった。