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朝の修行。のあと今学期初めての授業。ハイデガーの自然論ということで参加。某kmbキャンパスには「理想の教育棟」なる新興宗教まがいの、森ビルが出資してできた建物があるのだが、そこでイレギュラーな授業。「理想の教育棟」の割に、僕が初めて入ったということからして、大学院生を排除した「理想」――ある意味でカントの力学的アンチノミーの解決みたいなもんだが――が顕現されているのだけれども、とはいえ僕にはやはり何が「理想」なのかよく分からなかった。そういえば某大学にはリバティタワーなるものがあるけれど、そういうもんかね。のあと、おしゃべり社会学野郎とおしゃべり。コンピューターの話をしてはった。久しぶりに沢山僕の話を聞いてもらったので満足である。のあと板橋で夏の合宿の打ち上げ焼肉。帰りはタクシーに乗せてもろうた。
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絶え間なき存在忘却の淵に沈んでいた。
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風邪ひき。サボり。バイト。高3に莫言の話を少しする。彼らにはもっと文化的なことに興味を持って欲しいし、持たせてあげたいと思う。ハーバーマスの文芸公共圏ではないけれど、互いに読んだことのある本について語り合うというのは、何事にも変えられない楽しみがあることだ。実際、学者はそれを(額面上は楽しみを表に出さず)しこしことやっているみたいなもんである。「文藝春秋」今月号では、今読み返したい本特集が編まれていて、弘兼憲史大江健三郎の「セブンティーン」をあげていたのでほほうと読む。こういう企画がほぼ毎月どこかの雑誌で組まれていることを思うと、いっそう文芸公共圏の独特の魅力について思わざるをえない。趣味を介した結びつき。4、5年前までは、僕の周囲にまじめに読書をする人がいなくて、そのために本について何か語るということができなくて非常にイライラしていたのだが、最近ではあまり気にならなくなった。インターネットがあるからかな? いや、当時もあったけれど。小説読みたいなあー。
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風邪ひき。やる気が起きず放心している。youtubeで1時間をこすライブ動画がいっぱいあがっていて、とりわけmaroon5やら、coldplay、foster the people、MGMTなどを視聴。そういえば昼間、e-mobileの人がやってきて何やら話をして去っていき、気づけばe-mobile lteなるものに契約を取り結んでいた。
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風邪ひき継続。朝、鹿児島の祖父からさつま揚げ詰め合わせが送られてくる。もぞもぞとドイツ語を読む。lang-8に登録してみたり。夜頃、白菜鍋。豚肉と白菜にごま油いっぱいかけて茹でる。ピェンローもどき、みたいな。白菜は共通善であることだなあ。眠れないのでナンシー(関じゃないよ)を読んでいるが、じわじわと面白い。難しいけど。