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SSS学会の論文提出。というか、データを親に送って、親に印刷・発送してもらう。父が「お前の論文最後まで読めたことないわ」とのたまっていたのがハイライト。うまく査読が通るといいなあ、なかなか厳しいかも。しかし、いまだ電子データを一緒に送ってくださいっていうのはやめてほしいです。印刷した論文を送るのはまだわかる。だって手間がかかるもんね。だけど、電子データを送れというのは意味がわからない。メールで添付やとあかんのん? その点SS学会(Sが一個少ないのに注目)はメールで全部済むので素晴らしい。インターネットを使えない人への配慮なのかなあ。とまれ、とりあえず夏までにやるべきことは全部終わったので、しばし休暇。
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以前から言ってみたかった市営プールへ。屋内なのだが、温水プールというには冷たい。結構ガチで泳ぐようのプールで、水深が1.9mもある。みんな平泳ぎをしている。おじさんおばさんと、小学生らの教室。平泳ぎと背泳ぎ、クロールを繰り返していたら、1kmも泳がないうちにへたってしまった。二時間で3ユーロなのだが、結局1時間かそこらで出てきてしまう。のあとカフェに行ってドーナツと珈琲。
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お昼。s君と中華料理。お昼のビュッフエということで期待していたのだが、おいしかったはおいしかったのだけれど、炒飯はなくて、飲茶ももちろんなくて、焼き餃子もなくて、エビチリなど海鮮系もなくて、ちょっとがっかり。ビール。帰り際、ふとこれは風邪ではないかと気づくと、帰宅後震えが来て寝こむ。夏風邪。今週から急速に秋めいてきて、もう長袖じゃないと寒いくらいなのである。ほんとうに短いドイツの夏。
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朝起きても頭が痛かったが、図書館へ本を返しに。ついでに9月分の家賃も振り込む。あとは寝てる。
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午前中、Hausmaisterのところへいき、一ヶ月後に迫った引越の手続きやら何やら。のあとキャベツ炒めを食べる。キャベツ炒め美味しい。比較的風邪はましになる。アドルノを読み進めたり。のあと、16時頃s君と、一緒に読んでいたKoselleckの論文を検討。間違って(?)方法論の論文を読んでしまって、もやもやしていたのだが――本当はもっとプロイセンの改革について書いたやつなどを読みたかったのだが――、方法論の話、とりわけBegriffとはなにかということを色々話したり考えたりしているうちに、大枠ではあるが、ラブジョイのhistory of ideas、ポーコック・スキナー、コゼレック、フーコーとそれぞれ方法論の違いみたいなものを分かるような気がしてくる。方法論について超抽象的な議論をするのは意味が無いとは言わないまでも、そればかりやるのはなんだかなあという気がしているのだけれど、もちろん全然意識していないのもだめなわけで、大枠でもいいから自分がどの方法でやってるのかを意識するだけでだいぶちがってくるんやろうなあと妥当な地点に着地する。のあとピザを焼いて食べていたら隣人が帰ってきて、一緒にワインを飲む。チェスを教えてもらい、一ゲームやってみる。将棋さえもう十年以上やっていなかったのだが、なんとなしにやりかたは覚えていた。チェスは自分がとったコマを原則的にはもう一度使うということはできないので、将棋に比べて選択肢が少なくなって、時間もはやく終わるのかなと思ったり。のあとアドルノを。とりたてて即座に役に立つのではない本を読んでいる時間が愛おしい。